こんにちは。ひとえです。
突然ですが、わたしは服を選ぶ時にとても時間がかかるんです。
そして長い時間をかけて気に入って選んだはずのに、いざ着て一日過ごしてみると時間が経つにつれて着心地に違和感を感じて、結局その後はあまり活躍しなかった…なんてこともあります。
そんな優柔不断な自分、買い物に失敗してしまう自分がすごく嫌だった時期もありました。
大好きな服を買う楽しい時間が、「また、迷ってしまって決められなかった…」という自己嫌悪タイムになってしまうことも…
長い時間をかけて、失敗を活かしながら、自分なりのお買いものルールを作りながらやってきたのですが、去年(2018年)、HSPの事を知って自分の気質を整理できたことで、迷う自分さえも肯定的な気持ちで受け入れることができるようになりました。
今日の記事では、わたしの経験とHSPの気質を交えながら、迷ったり考え過ぎたりしてしまう理由を整理して書いてみます。
こんな風に悩んで迷っていたのは自分だけじゃなかったー!と、少しホッとしてもらえたら嬉しいです。
これだけある!HSPが服選びに時間がかかる理由
HSPは色々なことを敏感に感じ取るので、服選びには制約も多いのです。売られている服が気に入って、買える金額だったから、買える訳ではありません。
服の素材選び
HSPの特徴としてよく挙げられることの一つに肌の敏感さがあります。
下着や首の後ろについているタグが肌にあたるので、買ったらまず切るのはHSPあるあるじゃないでしょうか?
うっかり服自体を切っちゃって、新品の服に穴をあけたこともあるよ…涙
(もちろん、HSPでなかったとしても敏感肌の人はいますから、それだけでHSPということではありません。HSPについて詳しく知りたい方は、みさきじゅりさんのブログをおすすめします。)
人によって苦手な素材に違いはあるのですべてのHSPがそうだとは言いませんが、わたしは、ウール素材や麻素材などにチクチク感を感じてしまって素肌には着られません!
一番安全?なコットン素材でも、織りがザックリしているものだとゴワゴワして着心地悪く感じてしまうので、選ばないようにしています。
どんなに気に入ったデザインであっても、このチクチク感を我慢することは、ものすごい苦行!
なので、買うことは出来ないんです。
わたしは麻素材の質感が大好きなのですが、たとえ10%でも麻が入っている服は買いません。
冷房が効いているお店で試着した時は大丈夫そうだと思って買ったものの、少しでも汗ばんで肌がより敏感になるとかゆみに耐えられなくなることがあったからです。
「あ!可愛い!!でもきっとこの素敵な質感は、麻混に違いない…」
と思ってタグを見ると「やっぱり!」
という経験を繰り返して、いまではほんの少しでも麻が混ざっている素材は、店頭はもちろんネットで見てもそれとわかるという特技?を身に着けてしまいました…
これはホントに、悲しい…布バッグも持った時に腕に触れるとNGだから買えないよ~~
違和感にも敏感
素材だけではなくて、形が自分に合っていない服や靴を身に着けている時の違和感にも敏感です。
締めつけが強いのはもちろん、ここ最近よくある肩がちょっと落ちているデザインもわたしは苦手。
どうも身体の動きに服がついてきてくれない感じがして、長く着ていると疲れてしまいます。
さらには、自分の気持ちにしっくりこない色合わせや、雰囲気のものを身に着けていると、とても居心地悪く感じてしまいます。
やっぱり(流行とは関係なく)自分の感覚として「美しいと感じるもの」「素敵と感じるもの」が好きだし、こだわりたいし、そうできない時に感じるストレスも大きいのです。
着る状況について色々考える
決めるのに長い時間がかかる大きな理由に、HSP気質の本質ともいえる特徴「深く処理する」がある、とわたしは思います。
この特徴がゆえに、今買おうとしている服と合わせる服のことはもちろんのこと、これをどういう状況で着るか?というところまで考えてしまいます。
もちろん、HSPでない人でもコーディネイトを考えたり、いつ着るか考えると思いますが、特に慎重にあらゆる角度から考えてしまいやすいのがHSP気質の人だと思います。
たとえば、あるイベントに着ていくための洋服を選んでいる時、TPOや一緒に行く人たちの雰囲気はもちろん、その日の天候なども考えてしまいます。
雨だったら、ロングスカートやワイドパンツだと裾が濡れやすいのでNGです。
濡れた服を着ていること自体とても不快だし、そのまま冷房が効いた部屋に入ると身体が冷え切ってしまって、風邪をひいてしまうかもしれない…などということまで、買い物の時点で考えてしまうのです。
天気は当日までわからないんだけど、晴れ用・雨用と備えておきたくなっちゃう…
HSPを知って、迷う時間や制約さえも味わえるように
これが自分
考え過ぎて決めるのに長い時間がかかることを、自分らしさとして受け入れられるようになったのは、HSPの概念を知ってからでした。
刺激を過剰に受けることも、様々な情報を深く徹底的に処理することも、HSPであれば生まれつきの気質。
そう知っただけでびっくりするくらいに、すーっとこころが楽になりました。
それまで常に頭の中にあった思い、
・何かがおかしいから、わたしはこうなんだ
・直さないといけない
という焦りのようなものがなくなったのです。
HSPは病気ではありませんから、病院で診断してもらうような種類のものでは本来ありません。わたし自身、チェックリストのほぼすべてに当てはまっていましたが、専門家の診断を受けたわけではありません。
HSPのチェックリストに多く当てはまっていても、根本的に違う問題を抱えている場合もあって判断は難しいそうです。
ただ、ご縁があって、HSP気質のお仲間の方たちと深い話をしたり、専門の先生のところで学ぶ機会を得て、自分が自分のままでいてOK!という感覚を持つことができました。
必要だったのは、まさにこの感覚だったのです。
大事なのは「HSP」かどうか?ではないから
もしもこの先、やっぱりあなたはHSPとは違うよ、ということになったとしても、わたしにとっては大した問題はありません。
HSPは、自分をありのままで受け入れるきっかけ、同じような繊細さや感受性の強さを持っている人とつなげてくれるキーワードだったに過ぎないからです。
今この記事を読んでくれているあなたが、わたしと同じようなことに今まで悩んでいて、HSPという言葉をきっかけにこの記事を読んでくれたんだとしたら…
このご縁をつないでくれたのはまさに「HSP」という言葉だったわけですよね。
そして、
自分だけじゃなかった!
同じような人がここにもいた!
と、少しでもほっとしてくれたとしたら、わたしにとっては素晴らしく嬉しいご縁。
あなただけじゃないですから!
ありとあらゆることを考えて、なかなか決められないおしゃれ好きはここにもいま~す!
わたしは今では、ごちゃごちゃと考える時間を「味わえる」という気持ちにすらなっています。
それでも、何かと忙しい日々の中で、もう少し服を選ぶ時間を短くしたいと感じることがあるのも確か。
次回の記事では、迷い過ぎていると思った時にわたし自身が実践していること、あらかじめ決めているマイルールについて書こうと思います。
書きました↓
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